私にはなぜ命が尊いのかよくわからない。そりゃぞんざいに扱われたりするのは嫌ですけれども、なんでそんなに命は尊いのか?愛だとか絆だとかよくわからないんです。おそらくそれは私がぞんざいに扱われてきたせいだと思います。
よく児童虐待のニュースが昨今流れますが、私はそのニュースを見ても心が痛みません。他人事です。Twitterの人たちはそんなのを見て「親は死刑にするべきだ!」などと言っていますが、私にはなんとも思いません。仮に私が親だとしたら確実に児童虐待なんてするわけもない。それは至極当然である。だからなのか虐待のことがさっぱり理解しがたい。
命の尊さを考えるよりも、自分の命の儚さを考えるほうが遥かに面白いし美しさを感じます。日本は伝統的に死を美的にとらえる文化があります。だからでしょうか?ですが少しばかり違う気がします。ろうそくがじわりじわりと消えゆくさまのほうが心地よいと思うせいかもしれません。死への回帰。デストルドー。それこそが私の本質なのかもしれません。

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