2022年、冬。私は過度のストレスにより精神科に入院していた。そして入院期間3ヶ月を終わり、ようやく家に帰るところだった。荷物の片付けを終え、病院から出るところに高校時代の先生、中藤が迎えに来ていた。私は幼い頃、両親を亡くしており、親戚との関係も希薄である。そうした中、半ば身元保証人的な存在である。

「あぁ、先生、ありがとう。何から何まで。」

「気にするな。大体俺が保証人なんだし。それより体の調子はどうだ?」

「ああ、何ともない。少し体がなまってるっていうだけで、その他はとくには。」

「本当か?普通の奴ならそんなに簡単に入院なんかしないぞ?」

「まぁ、俺は普通じゃないからね。」

「とりあえず昼飯でも食うか?近くのファミレスでもいいか?」

「どこでもいいよ。つれってってよ。」

「わかった。」

そういって昼食を食べに二人はファミレスに行った。

「なんでも頼めー!出所祝いだ!」

「俺は犯罪者じゃねーよ。それじゃ三種のハンバーグランチ。」

「じゃあ、私は日替わりかな?ドリンクバーつける?」

「いや、水でいい。じゃあ、このベル鳴らすぞ?」

「うん。」

それから私は中藤に入院中のことを色々としゃべった。飯がまずかったりとか閉鎖病棟の苦しさなど。

「さ、これから学校に行くぞ!部室に寄っていこう!」と中藤

「え?何で学校に?卒業して20年以上経つぞ?」

「そうだ。俺もあれから年を取って定年間際だ。部室に行こう。まぁ、放課後に行くから生徒もほとんど残ってないはずだから気にするな。」

「まぁ、それならいいけど。」

「それまで時間潰さないといけないけどどうする?」

「ここでいんじゃね?」

「やっぱりドリンクバーいるな。おねえさーん、ドリンクバー二つ!」

「ベル押して呼べよ。」

しばらく雑談をしたのち母校の高校へと向かった。

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