最近気が付いたことなんだが、私の病気は忘れることを忘れただけなのである。ときおりある周囲が気になってしょうがない状態は誰しにもあるだろう。そしてそれは誰でもすぐに忘れることである。私も以前はそうだった。しかしこの病気が始まったとき忘れることを忘れたのである。単純なことであり、難しいことである。人はみな忘れながら生きている。それが当然である。しかし私はなぜかしらその不自然なことを忘れられなかったのだ。そしてなまじっか記憶力がよかったせいで忘れられなかった。最近年を取り忘れがちになってから楽になってきた。忘れられるようになってきた。初め、病院では3年間のうちに治ると言われ、そのうち30代で治ると言われた。なぜなら「30代でそんなこと気にしている人いないでしょう?」ということだった。だが私は気にしていた。今現在はようやく私に合った薬を処方されて楽に生きられています。忘れられるのです。忘れるということは重要だ。

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