「取り合えず軽井沢駅まで歩いていくぞ!みんな用意はできたか?」と墨田

「それもハーモニクスエスケープで行けないの?」と亜斗

「お前な、確かにハーモニクスエスケープは万能だ。だけどあれはかなりの精神力を削ってるんだぞ?あれを使い過ぎるとほんとに精神崩壊するぞ?」と宇都宮

「カミーユ状態か...。」と亜斗

「それじゃあ、出発!」

「おーーーー!」

一同軽井沢駅に向かった。この時すでに夕刻。観光客がまばらにいると思いきやいきなり襲ってきた。

「お前ら!青の魔弾で打て!魔音陣を張れる者は一気に掌握しろ!」と墨田

「色彩変位、オールブルー!」

と詩音が技を放った。

「おお!詩音様は共鳴銃がなくてもできるのですね。申し訳ございません。」と墨田

「いえいえ、これを知る者はあまりいませんから。」と詩音

一進一退の攻防が続き、軽井沢駅周辺を完全に掌握した。

「あとは夢堂のいる屋敷までだ!そこまで突っ切るぞ!」と墨田

「おーーーーーーーー!」

と一同の士気は上がっていた。だがその瞬間に『バリバリメキ、バキーン!』とデカい音が鳴った。

「やばい!夢堂が闇に飲まれた!これから人外の者を相手にすることになる。命の覚悟はいいか!?」と墨田

数百メートル先に赤黒く燃えて、紫の瘴気を放つ屋敷が見えた。瘴気はまるで意識を持つかのようにケラケラと笑いながら飛び回っているように見えた。

「お前ら、あれに飲まれるんじゃねぇぞ?飲まれたら即死だ。逃げたいやつは今のうちに逃げろ。」と墨田

「すいません、お頭、あっしらはあいつに対抗できるとは思えません...。ここで引き下がります...。」

そう言ってサウンドハンターの7割近くが戦線離脱をした。

「詩音様、私たちにも青色をかけてください。そうすれば少しは余裕がでます。」と墨田

「分かりました。色彩変位、オールブルー!」

と詩音が皆の色を勇敢な青に変えた。

「よし!まだいける!ありがとうございます!詩音様!」

と一同が喜んだ。

「しかしこの瘴気は厄介だな。詩音ちゃんの光で軽減されてるものの、本当にまともに聞いたら即死だな。」と宇都宮

「それならば我々サウンドハンターが緑の障壁を作ります。」

とサウンドハンターたちが呪文を詠唱して全員を覆いつくす緑色の障壁を作った。それから赤黒く燃える屋敷へと入った。屋敷は大型の別荘のようだったが、中に入るとそれの倍以上の空間が広がっていた。そして長い廊下にはレッドカーペットが敷かれていた。また、中の照明はとても薄暗く不気味さがとても漂っていた。そんな薄暗さの中、

「ぐは!」

「ごえ!」

などの奇声が聞こえてきた。

「おい?お前らだいじょうぶか?」と墨田

「我々のうち数名が何者かにやられました!」

とサウンドハンターの人らが告げてきた。

「おい!どういうことだ?」と墨田

「どうやら特殊部隊のようです、ぐはっ!」

と次々とサウンドハンターの人らがやられていった。

「はじめまして。我々は夢堂様に仕える自衛隊の特殊部隊でございます。ゆっくりお楽しみください。」

「おい!特殊部隊なんてまともに戦うと勝ち目なんてないよ!」と亜斗

「お前、そんなこと言ってたら今まで戦ってきた奴らもそこそこ強かったと思うぞ?」

と冷静なツッコミを入れる宇都宮

「亜斗!そんなことより奴らにさまよえる蒼い弾丸でも打ってよ!」と詩音

「わかった!」と亜斗

「ちょっと待って、亜斗!あいつらの後ろに音の糸が見える!背後に回り込んで切って!」と詩音

「ええ?俺、今魔音刀持ってないよ?」と亜斗

「ほら、共鳴刀!」

と言って詩音が亜斗に共鳴刀を投げた。

「おっと危ない。よし!」

と危なげにキャッチした亜斗。

「あれ?すごい。早い。せい!はっ!やっ!」

っと凄くスムーズに素早い身のこなしで次々と特殊部隊の奴らの背後を取り、音の糸を切っていった。バタリバタリと倒れる特殊部隊のやつら。支配から解放されたようだ。

「これが戦い抜いた共鳴刀の力か...。すげぇ。」と亜斗

「亜斗はこれからも共鳴刀を一本持ってて!」と詩音

「OK!」と亜斗

そして一同はさらに屋敷の奥へと進むのであった。

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