静寂に包まれて、ただひたすらに真っ暗闇が続く。そんな中ただ一点。針の穴ほどのの光が見えるのだ。それは目を凝らさないと見えない。少しでも意識を逸らすと見えなくなる。そんな静寂の暗闇の中で出口はおそらくそこだけであろう。こんな小さな光が男には希望となる。どれだけ近づけば明かりは大きくなるのか?それとも月のようにいつまでも変わらぬ大きさなのか?そんなもどかしい疑問よりも今はただ生き残ることだけを考えたい。小さな針の穴。そこから出る光。本来、現実の希望というものもそういうものなのかもしれない。わずかな希望で心が奮い立つ。その結果が吉と出るか凶と出るかはわからないが。とにかく一点の光に向かってひたすら走るのである。自分の道が正しいことを願いながら。

【送料無料】 川嶋あい カワシマアイ / 針の穴 【CD】 価格:3036円(税込、送料無料) (2023/1/10時点)楽天で購入 |